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老犬の多飲多尿の原因|水をよく飲む・おしっこが多い時に疑うべき病気を解説

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「最近うちの子が水をやたら飲むようになった」「おしっこの回数が急に増えた気がする」

老犬の多飲多尿(水をよく飲む・尿が多い状態)は、見過ごされやすいですが実は重要な病気のサインである場合がほとんどです。「水をたくさん飲むから健康そう」と思いがちですが、これは体が何かのトラブルに対してサインを送っているケースが多く、早期発見・早期治療が非常に重要です。


目次

多飲多尿とは?正常な飲水量の目安

まず愛犬の飲水量が「多飲」に該当するかを確認しましょう。犬の1日の適切な飲水量の目安は体重1kgあたり約50〜60mlです。体重5kgの犬なら250〜300ml程度が正常範囲です。

体重1kgあたり100ml以上を毎日飲んでいる場合は「多飲」の可能性があります。1日の飲水量を測定する習慣をつけると変化に気づきやすくなります。


老犬の多飲多尿を引き起こす主な病気

① 慢性腎臓病(最も多い)

老犬の多飲多尿で最も多い原因です。腎臓の機能が低下すると尿を濃縮する力が弱まり、薄い尿を大量に出すようになります。その結果、失った水分を補おうと水を大量に飲むようになります。

他の症状:食欲低下・体重減少・嘔吐・元気がない

腎臓病は症状が出たときにはすでに進行していることが多いため、7歳以降は定期的な血液検査・尿検査が重要です。

② 糖尿病

血糖値が慢性的に高い状態になると、余分な糖分を尿と一緒に排出しようとして多尿になります。その結果多飲になります。「よく食べるのに痩せていく」という症状が同時に見られる場合は糖尿病を強く疑ってください。

③ 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎から過剰にコルチゾールが分泌される病気です。多飲多尿のほか、お腹が膨らむ・脱毛・皮膚が薄くなるという特徴的な症状が見られます。中高齢の犬に多く、投薬による内科治療が主な選択肢です。

④ 子宮蓄膿症(避妊手術をしていないメス犬)

子宮内に細菌が増殖して膿がたまる病気です。細菌が作る毒素が脳のホルモン分泌を妨げるため多尿になります。元気がない・食欲低下・嘔吐・陰部からの膿が特徴です。放置すると敗血症で命に関わるため、疑ったらすぐに受診が必要です。

⑤ 肝臓病

肝臓の機能が低下すると代謝・解毒がうまくできなくなり、多飲多尿が起こることがあります。黄疸(目や歯茎が黄色くなる)・嘔吐・元気がないなどの症状を伴うことがあります。

⑥ その他

尿崩症・高カルシウム血症・利尿作用のある薬の副作用なども多飲多尿の原因になることがあります。


多飲多尿に気づいたら絶対にやってはいけないこと

水をたくさん飲むからといって、水を制限することは絶対にやめてください。多飲多尿の原因となっている病気では、体が必死に水分を必要としています。水を制限すると急速に脱水が進み、状態をさらに悪化させます。


自宅でできる確認方法

飲水量の測定

朝に水を入れた量と、夜に残った量の差を記録します。1週間続けて平均を出すと変化がわかりやすくなります。

尿の色・量・回数を記録する

尿の色が薄い・量が多い・回数が増えたという変化を記録してください。動物病院を受診する際に非常に役立ちます。


動物病院での検査

多飲多尿が見られたら、以下の検査で原因を特定します。

  • 血液検査:腎臓・肝臓・血糖値・副腎ホルモンなどを確認
  • 尿検査:尿の濃度・糖の有無・感染の有無を確認
  • 超音波検査:腎臓・肝臓・子宮などの状態を確認

できれば朝一番の新鮮な尿を清潔な容器に採取して持参すると検査に役立ちます。


まとめ

老犬の多飲多尿は、腎臓病・糖尿病・クッシング症候群など治療が必要な病気のサインである可能性が高いです。「水をよく飲むようになった」「おしっこが増えた」という変化に気づいたら、早めにかかりつけの獣医師を受診してください。

水を制限することは絶対にせず、飲水量・尿量を記録して受診に備えてください。

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