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老犬の慢性腎臓病|初期症状の多飲多尿と早期発見のポイント

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「最近、水をよく飲むようになった」「おしっこの量が増えた気がする」――こうした変化は、老犬に多い慢性腎臓病の初期サインかもしれません。慢性腎臓病は10歳以上の高齢犬に非常に多く見られる病気で、進行すると元に戻らないことが特徴です。この記事では、慢性腎臓病の初期症状と、早期発見のために自宅でできること、食事療法の重要性について解説します。

目次

慢性腎臓病とは

腎臓は、血液中の老廃物をろ過して尿として排出したり、血圧や体内の水分・電解質バランスを調整したりする重要な役割を担っています。慢性腎臓病は、この腎臓の機能が数ヶ月から数年にわたって徐々に低下していく病気です。主な原因は加齢に伴う腎臓組織の機能低下とされ、一度失われた腎機能は基本的に再生しないため、残された機能をどれだけ守れるかが治療の鍵になります。

初期に見られる症状と気づきにくい理由

慢性腎臓病で最初に見られる代表的な症状が「多飲多尿」です。腎機能が低下すると尿を濃縮する力が弱まり、薄い尿を多量に出すようになります。その結果、体が水分不足を感じて水をたくさん飲むようになるのです。この初期段階では、腎機能はすでに正常の4分の1程度まで低下しているとされていますが、食欲や元気は普段と変わらないことが多く、飼い主さんが異常に気づきにくいのが特徴です。

進行すると現れる症状

さらに腎機能の低下が進むと、老廃物を十分に排出できなくなり、次のような症状が現れることがあります。

  • 食欲の低下、嘔吐
  • 口臭が強くなる、口内炎ができやすくなる
  • 元気がなくなる、ぐったりしている時間が増える
  • 貧血(腎臓が作るホルモンの分泌が低下するため)
  • 体重の減少

これらの症状が見られる場合、すでに病状がかなり進行している可能性があるため、早めに動物病院を受診しましょう。

早期発見のために自宅でできること

慢性腎臓病は、症状が出てからでは進行している場合が多いため、何より早期発見が重要です。次のような点を日頃から観察しておくと、変化に気づきやすくなります。

  • 水を飲む量が以前より増えていないか
  • おしっこの量や回数、色に変化がないか
  • 体重が徐々に減っていないか
  • 食欲や元気の様子に変化がないか

また、シニア期に入ったら年に1回程度、尿検査や血液検査を含む健康診断を受けることが、早期発見の何よりの予防策になります。

食事療法の重要性

慢性腎臓病と診断された場合、治療の中心となるのが食事療法です。タンパク質やリン、ナトリウムなど、腎臓に負担をかける栄養成分を調整した腎臓病用の療法食を、獣医師の指導のもとで取り入れます。適切な食事療法を行うことで、病気の進行を遅らせ、行わなかった場合より生存期間が長くなると報告されています。療法食は好まれないこともあるため、食べつきが悪い場合はかかりつけの獣医師に相談しながら、与え方を調整していきましょう。

進行した場合のケア

脱水症状が見られる場合は、皮下点滴(輸液療法)によって水分を補給し、体内に溜まった老廃物を尿として排出しやすくする治療が行われることがあります。軽度であれば、獣医師の指導を受けたうえで自宅で皮下補液を行うケースもあります。病状が進んでいる場合は、降圧剤の使用や入院での点滴治療が必要になることもあり、いずれも獣医師の判断のもとで進めることが大切です。

進行した場合のケア

慢性腎臓病は、初期には自覚症状がほとんどなく、気づいたときには進行しているケースが少なくありません。水を飲む量やおしっこの様子、体重の変化など、日々の小さな変化を観察する習慣をつけ、シニア期に入ったら定期的な健康診断を受けることが早期発見につながります。少しでも気になる変化があれば、自己判断せずに早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

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