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「老犬になってから体を掻く回数が増えた」「皮膚が赤くなっている・フケが多い」「何度治療してもまた再発する」
老犬は加齢によって皮膚のバリア機能が低下し、免疫力も落ちるため、皮膚病にかかりやすくなります。皮膚病は放置すると悪化・慢性化しやすく、愛犬の生活の質を大きく損ないます。この記事では、老犬に多い皮膚病の種類・原因・治療・自宅でできるケアを詳しく解説します。
老犬の皮膚が弱くなる理由
老犬の皮膚は若い頃と比べて以下のように変化します。
- 皮膚のバリア機能が低下して外部の刺激・細菌・アレルゲンに弱くなる
- 皮脂分泌量が変化して乾燥しやすくなる
- 免疫機能の低下によって感染症にかかりやすくなる
- ホルモンバランスの変化によって皮膚トラブルが起きやすくなる
- 血行の低下によって皮膚の回復力が落ちる
老犬に多い皮膚病の種類と症状
① 膿皮症(細菌性皮膚炎)
犬の皮膚病で最も多い病気のひとつです。ブドウ球菌などの細菌が皮膚に感染して炎症を起こします。老犬は免疫力が低いため膿皮症を繰り返しやすくなります。
症状:赤い発疹・膿疱(小さなニキビ状のもの)・かゆみ・脱毛・かさぶた
治療:抗生物質の内服・薬用シャンプー
② マラセチア皮膚炎
皮膚に常在する酵母様真菌のマラセチアが過剰増殖することで起こります。脂漏体質・アレルギー・免疫低下の老犬に多いです。
症状:強いかゆみ・皮膚のベタつき・特有の脂っぽい臭い・皮膚が黒ずむ
特によく見られる部位:耳・指の間・脇の下・股の内側
治療:抗真菌薬の内服・薬用シャンプー
③ アレルギー性皮膚炎
食べ物・環境アレルゲン(花粉・ハウスダスト)などへのアレルギー反応で皮膚炎が起きます。老犬になってから突然アレルギーが発症することもあります。
症状:全身のかゆみ・赤み・顔・足先・お腹を中心とした皮膚炎
治療:アレルゲンの特定・除去・薬物療法・アレルギー対応療法食
④ 脂漏症
皮脂の分泌バランスが崩れることで起きます。乾燥型(皮膚が乾いてフケが多い)と油性型(皮膚がべたつく・臭い)があります。ホルモン疾患・甲状腺機能低下症と関連することがあります。
症状:大量のフケ・皮膚のべたつき・臭い・かゆみ
治療:原因疾患の治療・薬用シャンプー・保湿ケア
⑤ ノミ・ダニによる皮膚炎
ノミアレルギー性皮膚炎・疥癬(ヒゼンダニ)・毛包虫(ニキビダニ)などが原因で激しいかゆみを引き起こします。老犬は免疫力が低いため感染・悪化しやすいです。
症状:激しいかゆみ・脱毛・赤み・かさぶた
治療:駆虫薬・定期的なノミ・マダニ予防薬の使用
⑥ 皮膚腫瘍(いぼ・しこり)
老犬の皮膚にできるいぼ・しこりは、良性のものから悪性のものまであります。特に急速に大きくなる・出血する・色が変わるしこりは悪性の可能性があります。必ず動物病院で診てもらってください。
動物病院を受診すべきサイン
- かゆみで眠れない・生活に支障が出ている
- 皮膚が赤く腫れている・膿が出ている
- 急速に脱毛が進んでいる
- しこりが大きくなっている・出血している
- 自宅ケアで2週間以上改善しない
自宅でできる皮膚ケア
定期的なブラッシング
毎日のブラッシングで被毛・皮膚の状態を確認しながら、血行促進・皮脂の分布を整えます。皮膚の異常を早期発見する最善の方法です。
適切な頻度のシャンプー
皮膚病がある場合は、薬用シャンプーを獣医師の指示に従って使用してください。シャンプー後は皮膚が乾燥しないようにしっかり乾かし、必要に応じて保湿ケアを行ってください。
食事・栄養管理
オメガ3・オメガ6脂肪酸が含まれたフードやサプリメントは皮膚バリア機能の維持に役立ちます。アレルギーが疑われる場合は低アレルゲン食への切り替えを獣医師と相談してください。
環境を清潔に保つ
寝床・使用するタオル・食器を定期的に洗浄・交換してください。ノミ・ダニの予防薬を定期的に使用し、室内を清潔に保つことが皮膚病予防につながります。
まとめ
老犬の皮膚病は免疫力・バリア機能の低下によって起きやすくなります。かゆみ・赤み・フケ・脱毛などの変化を早期に発見して、動物病院で原因を特定した上で適切な治療を受けることが重要です。
自宅でのブラッシング・シャンプー・食事管理・環境の清潔を心がけることが皮膚病の予防と悪化防止につながります。皮膚の症状についてはかかりつけの獣医師に相談してください。

