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老犬の去勢・避妊手術はできる?リスクと判断基準を解説

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「うちの子は避妊・去勢をしていないけど、もう高齢だから手術はできない?」「子宮蓄膿症と言われたが、この年齢で手術して大丈夫?」

未避妊・未去勢のまま高齢になった犬の飼い主さんから多く寄せられる悩みです。年齢だけで手術ができないと決まるわけではありませんが、高齢ならではのリスクと判断基準を正しく理解しておくことが重要です。この記事では、老犬の避妊・去勢手術のリスクと判断基準を詳しく解説します。


目次

年齢だけで手術不可とは決まらない

「もう高齢だから手術はできない」と思われがちですが、年齢だけで手術ができないと決まるわけではありません。重要なのは年齢そのものではなく、現在の健康状態です。心臓・腎臓などの機能が低下していないか、麻酔に耐えられる状態かを詳細な術前検査で確認した上で判断されます。


高齢での手術が必要になるケース

子宮蓄膿症(メス犬)

未避妊のメス犬に多い緊急性の高い病気です。子宮内に細菌が増殖して膿がたまり、放置すると敗血症で命に関わります。高齢で子宮蓄膿症になった場合は、緊急的に手術を行う必要があります。このケースでは年齢よりも病気の進行を止めることが優先されます。

乳腺腫瘍(メス犬)

未避妊のメス犬の乳腺にできる腫瘍です。良性と悪性が半々程度とされ、小型犬では良性の確率が高い傾向があります。悪性の場合は放置すると肺に転移するリスクがあるため、早めの手術が推奨されます。良性・悪性の判断が難しいケースも多く、判断に迷う場合は獣医師に相談してください。

前立腺疾患(オス犬)

前立腺は加齢に伴って肥大します。去勢手術を行うと前立腺が縮小し、大半の前立腺疾患(前立腺癌を除く)は発症しなくなります。すでに前立腺肥大による症状が出ている場合、去勢手術が治療の選択肢になることがあります。


高齢での手術のリスク

高齢になると心臓・腎臓などの機能が低下していることがあり、若い犬に比べて麻酔のリスクは高くなります。手術のメリットが麻酔のリスクを上回ると判断された場合にのみ実施されます。

手術前に行われる検査

  • 血液検査(肝臓・腎臓・血糖値などの確認)
  • 心電図検査(不整脈・心臓の異常の確認)
  • レントゲン検査(心臓・肺の状態の確認)
  • 超音波検査(必要に応じて)

若い健康な犬の手術では検査を行わない病院もありますが、高齢での手術ではより詳細な術前検査が不可欠とされています。検査を増やすほど費用は高くなりますが、リスクを正確に把握するためには重要なプロセスです。


避妊・去勢手術の基本的なメリット

すでに高齢の犬への手術を検討する際も、以下のメリットを理解しておくことが判断の参考になります。

  • 望まない妊娠の予防
  • 子宮蓄膿症の予防(メス犬)
  • 乳腺腫瘍のリスク低下(メス犬・特に若齢での手術で効果が大きい)
  • 精巣腫瘍の予防(オス犬)
  • 前立腺疾患の予防・改善(オス犬)

ただし、避妊・去勢手術にはホルモン関連性尿失禁・体重増加・一部の整形疾患や腫瘍性疾患のリスク増加など、年齢に関わらず留意すべき点もあるとされています。メリットとリスクの両面を理解した上で判断することが重要です。


判断に迷ったときの考え方

緊急性のある病気の場合

子宮蓄膿症のように命に関わる病気の場合、麻酔のリスクより手術をしないリスクの方が高いと判断されることが一般的です。この場合は迷わず手術を受ける選択が必要になります。

予防目的での手術を検討している場合

すでに高齢で大きな病気もなく、予防目的での避妊・去勢手術を検討している場合は、麻酔のリスクとメリットを慎重に比較する必要があります。かかりつけの獣医師と十分に相談し、現在の健康状態を踏まえた上で判断してください。


まとめ

老犬の避妊・去勢手術は、年齢だけで一律に判断されるものではなく、現在の健康状態・緊急性によって判断が異なります。子宮蓄膿症など緊急性の高い病気の場合は手術が必要になることが多く、予防目的の場合はリスクとメリットを慎重に検討する必要があります。

手術を検討する際は、必ず詳細な術前検査を受け、かかりつけの獣医師とリスクについて十分に話し合ってください。

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