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老犬のがん(腫瘍)|早期発見のサイン・種類・治療の考え方を徹底解説

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「背中にしこりが見つかった」「急に体重が落ちてきた」「元気がなくなってきた」

犬の死因第1位はがん(悪性腫瘍)です。老犬になるほど発症リスクが高まりますが、早期発見と適切な治療で生存期間を大幅に延ばせるケースも多くあります。この記事では、老犬のがんの早期発見のためのサイン・種類・治療の考え方を解説します。


目次

老犬にがんが多い理由

加齢によって免疫機能が低下すると、体内でがん細胞が発生しても排除しきれなくなります。犬は人間の約4〜7倍のスピードで老化が進むため、がんの発症リスクも人より早い年齢から高まります。特に10歳以上の老犬では、死因のほぼ半数ががんという報告もあります。


がんの早期発見のためのサインチェック

がんは初期段階では症状がほとんど出ないことが多く、「気づいたときには進行していた」というケースが非常に多いです。以下のサインを日頃から意識して確認してください。

体表で気づけるサイン

  • 今まで気づかなかったしこり・イボが突然現れた
  • しこりが急速に大きくなっている
  • しこりから出血・分泌物が出ている
  • 傷がなかなか治らない
  • 口の中に変色した部分・腫れがある

全身症状で気づけるサイン

  • 急激な体重減少
  • 食欲の著しい低下
  • 説明のつかない元気のなさが続く
  • 嘔吐・下痢が続く
  • お腹が膨らんでいる
  • 呼吸が荒い・咳が続く
  • リンパ節(首・脇・股間)が腫れている

これらの症状は他の病気でも現れることがありますが、複数の症状が重なる・症状が長引く場合は早めに動物病院を受診してください。


老犬に多いがんの種類

皮膚腫瘍(肥満細胞腫など)

老犬に最も多いがんのひとつです。皮膚にしこりやイボ状のものができます。見た目では良性・悪性の区別がつかないため、しこりを発見したら必ず動物病院で細胞診(針を刺して細胞を調べる検査)を受けてください。

乳腺腫瘍

避妊手術をしていないメス犬に多く見られます。乳腺(乳首の周囲)にしこりができます。約半数が悪性とされており、早期発見・早期手術が予後を大きく改善します。

リンパ腫

リンパ節が全身にわたって腫れることが多いです。進行が速い傾向がありますが、抗がん剤治療への反応が比較的よく、適切な治療で寛解(がんの症状が消える状態)が期待できるケースがあります。

骨肉腫

大型犬・老犬に多い骨のがんです。患部の痛み・跛行(足を引きずる)・腫れが特徴です。進行が速く、早期発見が特に重要です。

内臓腫瘍(肝臓・脾臓など)

症状が出にくいため、定期的な超音波検査・血液検査でしか早期発見が難しいタイプのがんです。お腹が張る・急に倒れるなどの症状が出た場合は緊急受診が必要です。


がんの治療方法

治療法はがんの種類・ステージ・犬の年齢・全身状態によって大きく異なります。治療方針は必ず獣医師と十分に相談して決めてください。

外科手術

体表のしこりや一部の内臓がんは手術で切除することで根治が期待できます。特に早期発見のケースほど手術の成功率が高くなります。

抗がん剤治療(化学療法)

リンパ腫などに有効です。人間の抗がん剤治療より副作用が出にくい用量で使用することが多く、QOL(生活の質)を維持しながら治療できるケースもあります。

放射線治療

手術が難しい部位のがんに使われます。設備が限られており、専門病院での治療が必要です。

緩和ケア(姑息的治療)

根治を目指さず、痛みや苦痛を最小限にしてQOLを維持することを目標とする治療です。高齢・全身状態が悪い老犬には、積極的な治療より緩和ケアを選ぶことが愛犬にとって最善の場合もあります。


早期発見のための定期健診

がんの最大の敵は「発見の遅れ」です。7歳を過ぎたら半年に1回の定期健診を受けることを強くおすすめします。特に以下の検査が早期発見に有効です。

  • 血液検査(全身の状態チェック)
  • 超音波検査(内臓腫瘍の発見)
  • レントゲン検査(肺転移の確認)
  • 全身の触診(体表のしこりの確認)

また、日常のスキンシップ時に全身を触る習慣をつけることが、体表のしこりの早期発見につながります。


まとめ

老犬のがんは早期発見・早期治療が最も重要です。「しこりができた」「急に痩せてきた」という変化を見逃さず、気になる症状があれば迷わず動物病院を受診してください。

定期健診と日常のスキンシップによる観察が、愛犬のがんを早期に発見する最も確実な方法です。治療方針については必ずかかりつけの獣医師と十分に相談してください。

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