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老犬の血液検査の数値の見方|BUN・クレアチニン・SDMAをわかりやすく解説

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「健康診断の結果表をもらったけど、数値の意味がよくわからない」「BUNやクレアチニンって何を見ればいいの?」

老犬の定期健診で必ず行われる血液検査ですが、結果表に並ぶアルファベットの略語は獣医師の説明を聞いてもピンとこないことが多いものです。この記事では、老犬の血液検査でよく出てくる代表的な項目の意味と数値の見方を、飼い主さん向けにわかりやすく解説します。


目次

血液検査結果を見る上での大前提

最初に重要な前提をお伝えします。1つの数値だけで病気を判断することはできません。複数の項目を組み合わせ、症状・年齢・他の検査結果と合わせて獣医師が総合的に診断します。この記事は「数値の意味を理解する」ためのものであり、自己診断のためのものではないことをご理解ください。


腎臓関連の数値

BUN(尿素窒素)

タンパク質が分解されてできる老廃物の一種です。通常は腎臓でろ過されて尿として排泄されます。腎機能が低下するとうまくろ過できず、血液中のBUNが高くなります。

注意点:腎機能が正常の25%程度まで低下しないと顕著な上昇が見られないことが多く、早期発見には不十分な場合があります。また、脱水・高タンパクな食事など腎臓以外の要因でも上昇することがあります。

CRE(クレアチニン)

筋肉を動かす際に生成される代謝物質です。腎臓でろ過されて尿と一緒に排泄されます。腎機能が低下すると血液中のクレアチニン濃度が高くなるため、腎臓病を判断する重要な指標とされています。

注意点:BUNと同様、クレアチニンだけで腎臓病と確定診断することはできません。他の数値と合わせて評価する必要があります。

SDMA(対称性ジメチルアルギニン)

2017年から計測できるようになった比較的新しい検査項目です。ほぼ全てが腎臓のろ過によって排泄されるため、腎機能の指標となります。腎機能の40%が失われた時点で上昇するとされ、クレアチニンより早期に腎機能低下を発見できる可能性があるとされています。

注意点:検査結果のブレが比較的大きいため、持続した高値であることが診断には重要とされています。


腎機能低下が進むとどうなる

腎機能の低下が進むと、有害物質を尿中に十分排泄できなくなり「尿毒症」を発症し始めます。血液中で高濃度になった有害物質によって口腔粘膜・胃粘膜が荒れ、口内炎・胃炎を起こしやすくなります。食欲低下・嘔吐などの症状が現れ始めるのもこの段階です。

また腎臓は赤血球の成熟に必要な「エリスロポエチン」というホルモンを分泌しています。慢性腎臓病になるとこのホルモンが正常に分泌できなくなり、貧血を起こすこともあります。


数値が高いと言われたら

すぐに慌てない

1回の検査で数値が高いからといって必ずしも深刻な病気とは限りません。脱水・食後・ストレスなど一時的な要因で変動することもあります。

再検査・経過観察を相談する

獣医師から「経過観察」と言われた場合は、次回の検査までの間に気をつけることを具体的に確認してください。「数値が高い=即危険」ではなく「注意して見ていく必要がある」という意味であることが多いです。

他の検査結果も合わせて確認する

血液検査だけでなく、尿検査(尿蛋白クレアチニン比・尿比重)や超音波検査の結果も合わせて総合的に判断されます。気になる項目があれば、それぞれの数値が何を意味するのか遠慮なく質問してください。


定期的な血液検査の重要性

腎臓の数値は、腎不全(腎機能の4分の3以上が失われた状態)になって初めて明らかに高くなることが一般的です。つまり「症状が出てから検査する」のでは遅く、症状がない段階から定期的に検査を受けることが早期発見の鍵になります。

7歳を過ぎたら半年に1回、持病がある場合はより頻繁に血液検査を受けることをおすすめします。


まとめ

BUN・クレアチニン・SDMAは腎臓の状態を知るための重要な指標ですが、1つの数値だけで判断することはできません。検査結果について不明な点があれば、その場で獣医師に質問することが理解を深める一番の方法です。

定期的な血液検査を継続し、数値の変化を記録していくことが、老犬の病気の早期発見につながります。

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