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「起き上がろうとしてもがいているが、自力で立てない」「寝返りを打とうとしてパニックになっている」
老犬が起き上がれずにもがく姿は、見ていて非常につらいものです。しかしこの状態を放置すると、床ずれ・筋肉の萎縮・精神的ストレスなど深刻な二次被害につながります。この記事では、老犬が起き上がれない・もがく原因と、今すぐできる対処法を詳しく解説します。
老犬が起き上がれない・もがく原因
① 筋力低下(サルコペニア)
老犬は年齢とともに筋肉量が減少します。後ろ足の筋力低下が進むと、まず起き上がりが遅くなり、次第に自力で立ち上がれなくなります。前足にも影響が出ると寝たきり状態になります。老化による筋力低下は徐々に進むため、飼い主が変化に気づきにくいことが多いです。
② 椎間板ヘルニア・脊椎疾患
神経を圧迫する脊椎の病気が原因で、突然起き上がれなくなることがあります。「昨日まで歩いていたのに急に立てなくなった」という場合は椎間板ヘルニアの可能性が高く、緊急受診が必要です。
③ 前庭疾患
耳の奥にある平衡感覚を司る器官の異常で、突然激しいめまい・ふらつきが起こります。「突然倒れてぐるぐる回っている」「目が激しく揺れている(眼振)」という場合は前庭疾患の可能性があります。見た目は非常に重篤に見えますが、多くの場合は数日〜数週間で改善します。
④ 関節炎・痛み
関節の痛みで起き上がる動作が辛くなっている場合があります。「起き上がろうとすると痛そうに鳴く」「特定の姿勢を嫌がる」という場合は関節・骨の痛みを疑ってください。
⑤ 低血糖・脱水・全身衰弱
糖尿病の治療中の老犬や、長時間食事・水分を摂っていない老犬は低血糖・脱水によって急に動けなくなることがあります。意識がもうろうとしている場合は緊急受診が必要です。
すぐに動物病院へ行くべきサイン
- 突然起き上がれなくなった(昨日まで歩いていた)
- 目が激しく揺れている(眼振)
- 痙攣・意識がない
- 後ろ足・前足の感覚がない
- 排尿・排便のコントロールができなくなった
- 激しく痛がっている
これらの症状は緊急性が高いです。夜間でも救急病院を受診してください。
起き上がれない老犬への今すぐできる対処法
起き上がりを補助する
介護ハーネスを使って起き上がりをサポートしてあげましょう。お尻の下に手を入れてやさしく持ち上げる方法でも構いません。毎回補助してあげることで、立つ機会を失わずに筋力の維持につながります。
体位変換を定期的に行う
同じ姿勢で長時間寝ていると床ずれ・関節のこわばりが進みます。2〜3時間ごとに体の向きを変えてあげてください。右向き→仰向け→左向きをローテーションするのが基本です。
体圧分散マットを使う
起き上がれない老犬には体圧分散マットが必須です。一箇所に体重が集中することで起こる床ずれを予防します。
もがいてもパニックにならないような環境を作る
サークルで囲んで壁にぶつかったり段差から落ちたりしないような安全な空間を作りましょう。円形のサークルは方向転換しやすく、起き上がろうとする老犬に適しています。
食事・水分補給を補助する
自力で食器まで行けない老犬には、食器を寝床のそばに置く・シリンジで水を与えるなどの対応が必要です。栄養・水分不足が状態をさらに悪化させます。
放置することで起こる二次被害
- 床ずれ(褥瘡):骨の出っ張り部分に短期間で発生する
- 筋肉の萎縮:動かない時間が長くなるほど筋肉が落ちて回復が難しくなる
- 精神的ストレス:動けないことへの不安・フラストレーションが蓄積する
- 誤嚥性肺炎:寝たきりで食事をすると気管に入りやすくなる
まとめ
老犬が起き上がれない・もがく状態は、放置すると急速に悪化します。まず動物病院を受診して原因を確認し、自宅では体位変換・体圧分散マット・介護ハーネスによる補助を始めてください。
「突然起き上がれなくなった」「目が揺れている」「痙攣している」という場合は緊急性が高いです。迷わずかかりつけの獣医師に連絡してください。

