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老犬のリハビリ・筋トレ|後ろ足から始まる衰えを防ぐ自宅でできるトレーニング

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「最近、立ち上がるのに時間がかかるようになってきた」「ふらつくことが増えた」「散歩の距離が短くなってきた」――老犬の足腰の衰えは、放置していると短期間のうちに寝たきりへと進んでしまうことがあります。しかし、「老犬だから仕方ない」と諦める必要はありません。リハビリや筋トレを早めに、そして継続的に取り入れることで、筋力の維持・回復が期待でき、自分の足で歩ける時間を延ばすことができます。この記事では、老犬の筋力低下のサインと、自宅でできるリハビリ・筋トレの方法を解説します。

目次

なぜ老犬は後ろ足から弱くなるのか

老犬は一般的に後ろ足から衰えていきます。その理由は、前足には体重の約7割がかかっているのに対し、後ろ足には3割しかかかっていないためです。また、前足は「お手」などで意識的に動かす機会が多いですが、後ろ足は前足についてくるだけなので使用頻度が低くなりがちです。後ろ足の筋肉が衰えると立ち上がりが遅くなり、やがて自力での立ち上がりが困難になります。さらに、動かないことで筋力がさらに落ちるという悪循環が起こりやすくなります。

筋力低下のサインをチェック

次のような変化が見られたら、筋力低下が始まっているサインです。早めにリハビリを始めるタイミングです。

  • 立ち上がるまでに以前より時間がかかる
  • 歩くときにふらつく・ヨロヨロしている
  • 後ろ足が「く」の字ではなく棒のようにまっすぐ伸びている
  • 足の甲を地面にこすりながら歩く(ナックリング)
  • 散歩の途中でよく座り込む
  • 段差を上るのを嫌がるようになった

リハビリを始める前の準備と注意点

リハビリ・筋トレを始める前に、次のことを確認しましょう。

  • 持病がある場合・椎間板ヘルニア・関節炎・骨折後などは、必ずかかりつけの獣医師に相談してから始める
  • 痛みのサイン(鳴く・拒否する・体をかばう)が出たらすぐに中止する
  • 床が滑らないようにヨガマットやラグを敷いてから行う
  • トレーニングの前後はマッサージで体をほぐす
  • おやつを使って「楽しい時間」として取り組む
  • 毎日少しずつ続けることが何より大切。1日5〜10分でも継続効果は大きい

自宅でできるリハビリ・筋トレ

マッサージ・ストレッチ(すべての段階に有効)

運動の前には必ずマッサージで体をほぐしましょう。首からしっぽまで背骨に沿って両手でやさしくさすり、前足・後ろ足の筋肉を手のひらで包んでもみほぐします。足先から指の間まで丁寧に触れることで、筋肉と神経の連動性が高まります。

手あげ・足あげトレーニング(体幹トレーニング)

4本の足で立たせた状態で、片方の前肘を下から軽く持ち上げ5秒キープ。左右交互に5〜10回行います。次に対角線の足(右前足と左後足)を同時に持ち上げて5秒キープすると、体幹の筋肉が効果的に鍛えられます。最初は1〜2本の足から始め、少しずつ難易度を上げていきましょう。

フセ・オスワリの練習(立てない子向け)

自力で立てなくなってしまった老犬は、まずフセの姿勢から始めましょう。フセは体幹・首の筋肉・足を閉じる筋肉など全身を使う姿勢です。フセができるようになったら、次にオスワリへとステップアップします。どちらの練習もおやつを使って誘導するのがコツです。

屈伸運動・自転車漕ぎ運動(寝たきりの子向け)

寝た状態で飼い主さんが足先を持ち、足をゆっくり曲げ伸ばしする「屈伸運動」、自転車を漕ぐように円を描く「自転車漕ぎ運動」は、寝たきりの老犬でも行えるリハビリです。すべての関節を動かして関節の可動域を広げ、筋力低下を防ぎます。痛みがある場合は中止し、必ず獣医師の指示のもとで行いましょう。

指の間をつまむ(引っ込め反射の誘発)

指の間の皮膚を軽くつまむと、犬は反射的に足を引っ込めます。この「引っ込め反射」を繰り返し誘発することで、筋肉と神経の連動性を高める効果が期待できます。

散歩の「質」を上げる

平坦なアスファルトを歩くより、芝生・砂地・土などの不整地を歩くことで体幹のインナーマッスルが鍛えられます。適度な起伏や段差がある場所をゆっくり歩かせることも、前後の足を個別に使う良い訓練になります。ただし無理な坂や段差は関節への負担になるため、愛犬のペースに合わせましょう。

専門施設でのリハビリも選択肢に

近年、動物病院でもリハビリに取り組む施設が増えてきました。水の浮力を利用して関節への負担なく運動できる「水中トレッドミル」、バランスボールを使った体幹トレーニング、鍼灸・整体などのアプローチも、専門家の指導のもとで受けることができます。自宅でのリハビリに限界を感じたり、より専門的なケアを受けたい場合は、リハビリに対応した動物病院への相談を検討してみましょう。

筋肉は老犬になっても増やせる

老犬になっても、適切なケアと継続的なトレーニングで筋肉を維持・回復させることは可能です。一度筋力が落ちてしまっても、地道なリハビリを続けることで再び歩けるようになった例も多く報告されています。大切なのは「諦めないこと」と「無理をしないこと」、そして「毎日続けること」です。飼い主さんも愛犬も楽しみながら取り組むことが、長く続けるための最大のコツです。

まとめ

老犬の筋力低下は後ろ足から始まり、放置すると短期間で寝たきりへと進むことがあります。立ち上がりの遅さ・ふらつき・ナックリングなどのサインに気づいたら、できるだけ早くリハビリを始めましょう。マッサージ・体幹トレーニング・屈伸運動・散歩の工夫など、自宅でできることはたくさんあります。持病がある場合や方法に迷う場合は、かかりつけの獣医師に相談しながら愛犬に合ったリハビリを続けていきましょう。

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